[雑談] iOS6のマップと某タイル画像配信サービスと比較してみた
iPhone 5の発表以来、大変話題となっているiOS 6のマップアプリ。あ、私の場合はSIMが刺さってないiPhone 4sのままです。
特に今回の地図変更は、iOS標準アプリとしてのマップはもちろん、デベロッパー向けMapKitの地図にも影響があるということですが個人的にはAndroidのスマートフォンなのでこの際どうでも良かったり。
iOSで利用できる地図APIを完全に無視して、OpenLayers等のWebアプリケーションで使用できるタイル画像を公開しているところがあるらしいのでご紹介します。
新宿駅を見比べる
まずiOS6のマップで表示した新宿駅をごらんいただきましょう。
これが、今回ご紹介する某タイル画像配信サービスでは、次のようになります。
店がどこかも何も分からない地図ですね。これではまんがの森にもWINS新宿にも逝けない。しかし、線路は描かれているのが分かると思います。
広島空港を見比べる
最後に、iOS6のマップで広島空港を見てみましょう。
ご紹介している某タイル画像配信サービスでは、次のようになります。
空港名を間違えていないばかりか、等高線から山の中に空港があることが容易に分かると思います。
比較結果
新宿駅での比較では、某タイル画像配信サービスでは店舗が全く出ません。これは、一般的な地図アプリに使うのは無理です。ただ、これ単体で何かするわけでなく、この上に何か乗せるための下図としてならどうでしょうか。これだけ「殺風景」だと、上に乗せるものの邪魔はしません。斜線や縦横線等のパターンで塗りつぶしたポリゴンを見せたい場合、カラフルな地図だとそちらの方が出てしまいます。
広島空港での比較では、某タイル画像配信サービスでは等高線が出ているので、地形の把握には役立ちますが、反面、緑地は分かりません。ただ、どちらが求められるかは、状況により異なるでしょう。そして、両方とも乗せると、汚くなるように思われます。
使用目的によって、何が良いのか何が悪いのかは変わります。iOS6マップは自動車を運転する人のために特化しているのではないかと思います。ビルの形状よりも、何ブロック先で曲がれば良いかを知る方が重要ですし、ビルより緑地の有無の方がランドマークになりやすいと思います。そう考えると何が良くて何が悪いのか、より何に使うことを念頭にしているのかを感じ取る方が求められるのではないかとも思います(でも汎用なマップにするつもりなのではなかったか)。
ただ、羽田空港での比較についてはなんというか第1種空港の名称が違っているのはどうにかすべきだと、さすがに思います。
それから、iOS6マップだと建物と敷地の明度差が乏しいので、色(彩度)で見分ける人はまだなんとなるけど、明度で見分ける人にとっては、建物見えないんじゃないかな。
あと、空中写真が白黒だと、小縮尺にすると終戦直後の米軍撮影のような雰囲気が出るのでカラーにしてくれと願う。
おわりに
某タイル画像配信サービスは一般用にあわせた下図を提供するものではなく、iOS6マップは汎用的に使われる前提なので、そもそも同じ土俵に立つものではないです。Yahoo!さん(http://blog.olp.yahoo.co.jp/archives/20120920_yolpios6.html)とかマピオンさん(http://labs.mapion.co.jp/blog/labs/ios6.php)だと比較する権利があるでしょうが、某タイル画像配信サービスは全くの別物です。あくまで、Yahoo!さんやマピオンさんのパクりです。比較とかえらそうなこと言ってごめんなさい。石投げないで下さい。
追記
某タイル画像配信サービスについては、ここではURLを示しません、ていうかご存知でない方はあんまり興味沸かないと思いますし。
