日本測地系に対応しようか悩んでみるがやはりやりたくない

某所でサービスを出していたところ、測地系は何ですかと尋ねられました。
おさらい的に書いてみると、測地系とは地球上の位置を極座標系で示す際の基準で、わが国では2002年4月1日に測地系が切りかえられています。よく切り替え前の測地系日本測地系、切り替え後のものは世界測地系と言われます。
2006年頃に地図の世界に片足突っ込んで抜けずにどうしようか思案している私の場合、「世界測地系に決まってる」となっちゃうのですが、世間では必ずしも世界測地系でまわっているわけではないです。いやむしろ過去の膨大な測量成果日本測地系時代の成果なんですから、世界測地系オンリーで進めるには慎重を期すべきだと。
で、世界測地系をベースにしつつ、日本測地系にも対応させたいとも思っていたりします。いや、ずっと思っていたけれども、知らないふりをしてきました。今後もできれば知らないふりをしておきたいです。
というのも、測地系変更の内容は、回転楕円体がベッセルからGRS80に変更されたことだけでなく、測地網の歪みの訂正もあったためです。
回転楕円体だけの話ならら数式が出回っているので難しくないです(式を導けと言われたら逃亡しますが)が、測地網の歪みについては、基準点で異なるため、地域ごとのシフトパラメータを導入しなければなりません。
TKY2JGD ( http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/tky2jgd/download/down.cgi ) ではシフトパラメータファイルがありますが、3次メッシュでシフトパラメータをセットするようです。東西南北おおむね10kmごとにシフトパラメータが置かれていると。しかもこのパラメータを勝手に使っていいものか、ダメなら許可申請を出す必要があって、多分職場のトップの印が要るだろうから、とても面倒くさいですorz