インフルエンザ対応のマスクの使用法 by WHO

新型インフルが流行しだしているようで、ちょっと気になったので、WHOのページをあさっていると http://www.who.int/csr/resources/publications/swineflu/masks_community/en/index.html あたりに遭遇。マスクの使用に関する情報をPDFファイルで得られます。
現時点では5月3日付のものです。2ページもので、1ページ目はバックグラウンド、2ページ目に説明文があったので、2ページ目を読んでみました。
マスクの使用は、他の一般的な予防法とあわせて行うべきで、先に一般的な予防法が書かれています。

  1. かかっていない人
    1. 口や鼻を触るのを自制する。
    2. 石鹸と水またはアルコール消毒剤で洗って、定期的に手の衛生確保を行う。
    3. 病気と思われる人に近寄る時間をできる限り減らす。
    4. 人ごみに入る時間をできる限り減らす。
    5. 窓を開けて居住空間の空気の流れをできるだけ改善する。
  2. かかっているかもしれない人
    1. かかっているかも知れないと感じたら家に居る。各国政府の健康提言に従う。
    2. かかっていない人とは、できるだけ距離をとる(少なくとも1m)。
    3. 咳やくしゃみを行う際はティッシュや他の適切な物を使って、口と鼻をふさぐ。使用したらすぐさま処分か洗浄。呼吸器の分泌物を触った後はすぐさま手をきれいに。
    4. 窓を開けて居住空間の空気の流れをできるだけ改善する。

その後で、マスクの使い方を示しています。

  1. 口と鼻を覆うように注意深くマスクをセットして、顔とマスクの隙間を最小にするようしっかりとしばる。
  2. 使用中はマスクに触らない。使用したマスクを外したり洗ったりする場合などは、マスクに触れるので、石鹸、水またはアルコール消毒剤を使用して手をきれいにする。
  3. マスクが湿ってきたらすぐに新しいクリーンで乾いたマスクに交換。
  4. 使いきりマスクを再使用しない。はずしたらすぐに捨てる。

あと、正しく使うなら感染リスクを下げるけれども、正しくない使用法でマスクを使用した場合は、逆にリスクを高めることになるのだそうです。
(以下は5月20日追記)
1ページ目には、次のようなことが書かれていました。

  • 新型インフルエンザは飛沫感染と考えられる。インフルエンザのような症状のある人に接近(1m程度)した場合は、潜在的な飛沫暴露の危険性がある。
  • ヘルスケア環境では、マスクの使用はインフルエンザの感染を減少しうると考えられる。ヘルスケア環境でのマスクの使用については、正しい使い方の訓練、定期的な供給および適切な処分施設といったことを伴う。
  • しかし、コミュニティにおける、マスクの着用の利点は確立されていない。特に、オープンな空間では。
  • それでもなお、家族の介護などのために、家やコミュニティでのマスク着用を望む人が多くいるかもしれない。
  • また、マスクの使用によって、インフルエンザのような症状を持つ人が、飛沫を封じ込めるために鼻と口を覆うことができる(咳エチケットの一部)。