TMSばんざいとは言っても世間様に対しては難しいんよ

id:yellow_73:20100225 のつづき。
相当日を置いたのは、2月25日の私のエントリに対するトラックバックは拝読していましたが、どうにもご自身をルターに擬するなど、からみにくいために放置したためでした。
今回のエントリは、あくまでこの話を自分なりにまとめてしまおうという意図であって、「チラシの裏」に書いたようなものです。
で、本題。
WMSはダメだ、TMSばんざい」を言い切ってしまうとまた問題ではあるのでしょうけれども、それはある程度思うところであって、JavaScriptアプリケーションを書く際にはOpenLayersはTMS対応しているし、注意深く追っていけばGoogle Mapsでも対応可能ですね。kmlなんかともからめると、より広く使えますし、httpでもローカルファイルシステムでも対応可能になるところ、クライアントを書いてみても、結構好きにできそうな雰囲気で良いものです。
ただ、デスクトップGISとかではどうにも無視されていますし、TMSでサービス提供してますよというところがほとんど無いので、WMSを消すだなんて無理なのもまた事実。
これをひっくり返すには、何か新たなことを考え出して行く必要があるわけで、でも、現状をひっくり返すのなんて無理だから、先の話をした方が良い、という思いはありました。
あと、もしかしてというか、もしかしなくても、どうも WMS = RPC的アプローチ = 悪という構図に見られてしまったようですが、これについては若干違うんではないか、計算量が多いところや、見通しの悪いところが「悪」ではないか、と考えてます。
見通しについては、RPC的アプローチがすぐさま悪ではなくて、foobar/1/2/3.png が無比の良いことであって foobar.cgi?z=1&x=2&y=3 が完全に悪である、とまでも言えないと思うんだよなー。あ、WMSとは別ね。
計算量については、ラスタイメージの投影変換が酷いと踏んでいて、たとえばWMS-Cは、計算量がそう増えるわけではないです。検索する(というかローカルに保存しているタイルのパスを特定する)手続きが響いてくるほどもないでしょう。これが引っかかってくるようなら、Googleさんの検索なんて、いくらがんばっても破綻すると思う。