ST_UNIONについて

http://kokogiko.net/m/archives/002256.html で、kokogikoさんがPostGIS 1.4のST_Unionを試された模様。参考にしていただけて幸いです。
そちらでもおっしゃっていますが、1.4より前の版と比べたらとんでもなく早いんです。「笑いがこみ上げてくる」(id:yellow_73:20090728)ほどに。
1.4より前の版で遅かったのは、フィーチャーがなるたけ近接しているもの同士から計算しなかったためのようです(id:yellow_73:20090701)。
例として広島県のUNIONを考えてみると、前の版では、広島と福山と三次でUNIONをとる可能性があったわけです。三つの離れた場所にあるポリゴンからなるマルチポリゴンができてしまっていて、さらにひとつ追加しようとしたら三つのポリゴンとUNIONを取らなければなりませんし、三つのポリゴンの境界は消えずに残っています。
これが1.4では、福山と尾道と府中でUNIONをとるようにしているようです。これの結果は、ひとつのポリゴンになって出てくるので、さらにひとつ追加しようとしたら、ひとつのポリゴンとのUNIONを取れば良いので速度向上。さらに境界の一部が消えるので使用メモリ削減。
この差は、隣接市区町村で全国レベルに達したら、UNIONの計算速度やメモリ使用量で「桁違い」になるのもうなづけます。